ソラノトオク。
2006-02-28T22:00:50+09:00
sorasaka
詩空間
Excite Blog
卒業
http://sorasaka.exblog.jp/2759210/
2006-02-28T22:00:24+09:00
2006-02-28T22:00:50+09:00
2006-02-28T22:00:24+09:00
sorasaka
いつか昔に書いた詩
切なさに翳む胸
遠くから来る別れ
静かな朝の
制服のスカーフを
きつく結び
泣き笑いしながら
飛び立つ小鳥を
見送る人達の
あたたかな
まなざし
さようなら
さようなら
次の空はここよりも
高くて広い
空ですか
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行方
http://sorasaka.exblog.jp/2747924/
2006-02-26T15:20:52+09:00
2006-02-26T15:26:14+09:00
2006-02-26T15:20:52+09:00
sorasaka
いつか昔に書いた詩
花の行方を
風に問う
いのちの行方を
空に問う
今日の行方を
宵に問い
哀しい胸を
黙らせる
白紙の答えを握り締め
ひとは
どうして行くのだろう
ちいさな人がするように
小首を傾げて
すがる目で
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ゆるり ゆらら
http://sorasaka.exblog.jp/2735562/
2006-02-23T22:55:04+09:00
2006-02-24T01:21:52+09:00
2006-02-23T22:55:04+09:00
sorasaka
降ってきた詩 未完成
ゆるり
ゆらり
ゆらめく
ゆらら
ゆるら
ゆれてる
ゆるるららら
光が
君を
なでる
君に
とける
そして
君は
ゆるやかに
ゆるり
ゆらら
春を
こぐ
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夢
http://sorasaka.exblog.jp/2735238/
2006-02-23T22:14:15+09:00
2006-02-24T15:22:45+09:00
2006-02-23T22:14:15+09:00
sorasaka
あたらしい詩
私が夢に見ていたものを
あなたは持っていました
だから私は
あなたになりたい
そう思いました
けれどここが重要なところ
私は私のままで
あなたになりたかったのです
あなたになった私は
私ではなくなる
私を捨て切れなかった私は
そのかわり
夢を見ることを
やめてしまいました
けれど
夢をあきらめた私こそ
もう私では
ありません
私でも
あなたでもない誰かが
今日も窓辺で
ひとり
詩を書いています
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陽だまり
http://sorasaka.exblog.jp/2728621/
2006-02-22T14:35:12+09:00
2006-02-22T14:35:12+09:00
2006-02-22T14:35:12+09:00
sorasaka
いつか昔に書いた詩
陽だまりに背を丸め
あの人が新聞を読んでいた
埃舞う 窓越しの景色は
水彩画の淡い冬
あの人の背中に降り積もる
見えないあれはなんだろう
あの人の頭に
ぽつりぽつり混ざり始めた
銀色の髪の毛を
私はぼんやりと見つめている
寄り添って
背中におでこをくっつけても
あの人は微動だにせず
あたたかな体温だけが
やっとのことで物語る時の流れ
「ごめんね いままで」
ふいに涙ぐみそうになって
零れた言葉に
あの人は
「くふん」と鼻を鳴らした
「ありがとう」 は出てこなかった
ただ
夫とふたり
とけていたいと思う
冬の陽だまり
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人魚
http://sorasaka.exblog.jp/2231399/
2005-11-21T02:29:00+09:00
2005-11-21T02:29:00+09:00
2005-11-21T02:29:00+09:00
sorasaka
いつか昔に書いた詩
そして恋は
もう そこにはなく
泣くことをやめて
海へと帰る
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あたまいた
http://sorasaka.exblog.jp/2231246/
2005-11-21T01:52:58+09:00
2005-11-21T01:55:29+09:00
2005-11-21T01:52:58+09:00
sorasaka
降ってきた詩 未完成
からっぽ
すかすか
この頭
なのにまた
痛むんだよう
きりきり
ぽくぽく
じんじんと
坊さんのお経みたいに
真冬の夜半のおしっこみたいに
終わりが見えずに
痛むんだよう
さっき白い錠剤を
乾いた喉に押し込んだ
じりじり
時計の長針は
少しも前に進まない
たぶんね
ネジを
巻かれたの
ぎりりぎりりと
誰かから
そうすりゃあ少しは
ぽんこつの
首から上の飾り物
もう
飾りにもなりゃしない
このでくーが
でくーの頭が
ちったぁましになるかもと
思ったのかもしれないねぇ
あああ
痛いよう
すかすかの
からからが
きりきりで
じんじんだよう
錠剤は
じゅわじゅわ溶けて
今いずこ
体のどこらを巡ってる?
あたしゃ人より
血の巡り
ぼんやりどろどろ
悪いんだ
あたまいたのところまで
なかなか
たどりつかないよぉ
マジ話・・・・即興でつくりまひた。
薬、ようやく効いてきましたよう><。
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わたしたちは握り締めている。 ひとつの小さな鍵を
http://sorasaka.exblog.jp/2196702/
2005-11-15T09:12:26+09:00
2005-11-15T09:15:21+09:00
2005-11-15T09:10:03+09:00
sorasaka
降ってきた詩 未完成
わたしたちは握り締めている
ひとつの小さな鍵を
季節が
秩序正しくめぐりくることの不思議
古い時間は追いやられるのではなく
新しい時間に組みこまれていくということ
空はめまぐるしく形を変え
未来はどの空間からも湧き出てくる
わたしたちは握り締めてきた
生まれる前から
世界中の秘密や
すべての不思議を解くその鍵を
時折
美しい目をした子供たちが
手を伸ばしている
はるかな視線の先に並ぶ
その鍵穴をめざす足音が
今日もまた
わたしをゆっくりと
追い越していった
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冬
http://sorasaka.exblog.jp/2195414/
2005-11-15T00:57:25+09:00
2005-11-15T08:56:19+09:00
2005-11-15T00:54:51+09:00
sorasaka
降ってきた詩 未完成
きりり からら ころろ
心が鳴る音
冬の風に吹かれて
転がっていく空
しゃんとしよう
襟を正して
きゅっと力をこめる
手足の先端
体の中を血が
ざざぁん と かけめぐり
もう動じることはない
あとは静かな
いつもの冬の孤島
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女
http://sorasaka.exblog.jp/2132817/
2005-11-05T03:22:07+09:00
2005-11-12T10:00:52+09:00
2005-11-05T03:20:18+09:00
sorasaka
いつか昔に書いた詩
子宮の奥の空洞は
確かにそこに存在はしているのでしょうが
私にはどうにも
架空のもののように思えてなりません
(時折呻くような声が聞こえてくる
大地が咽ているように思える
雷鳴が唸るようであり
無数の甲虫が蠢くようでもある)
体中の血が煮えたぎるので
私は大きく口を開け
冷たい風を送りこもうと喘ぐのです
沸沸と滾る血は
熟し過ぎて腐った
果実のような匂いがします
深部からマグマが
音を立てながら
逃げ場所を求めて滲み出してくる
赤く黒く まだらに光るそれは
まるで私の内側に巣食っていた夕暮れ
じっとりと溶け出して
私は内部から
徐々に焼き殺されてゆく
耐えかねた私は
この実在する架空の場所に
死んでしまって冷たくなった満月を
放りこんで眠りたい
貪りたいのです
数億光年の眠りを
膨張する未来を遮る
冬の夜のような静寂を
混沌の沈む空洞に
ひっそりと
ひとり
なんだか、ぐしゃぐしゃしたものを書きたかったのでしょう。]]>
その日
http://sorasaka.exblog.jp/2117122/
2005-11-02T19:37:27+09:00
2005-11-03T08:14:02+09:00
2005-11-02T19:35:07+09:00
sorasaka
降ってきた詩 未完成
その日
傷ついた夜空が
遠い宇宙にもたれて
泣きじゃくり
その日
生まれてきた星には
まだ名前もなく
その日
空き地の片隅で
いちばん星を見つけた仔猫が
小さく鳴いた
その日
夜空は泣きつかれて眠り
その日
生まれたての星は
うれしさに眠れず
その日
仔猫は銀河に遊ぶ夢を見た
みんな ひとりぼっちだったけれど
みんな とても良い子だったよ
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あかちゃん
http://sorasaka.exblog.jp/2113907/
2005-11-02T02:49:12+09:00
2005-11-02T02:49:55+09:00
2005-11-02T02:47:49+09:00
sorasaka
降ってきた詩 未完成
やわらかな
マシュマロみたいなほっぺたを
ふわりさらさら
そよ風が
はにかむようになでていく
午後の日差しに見つめられ
産毛が黄金(こがね)に光ってる
あかちゃん
あかちゃん
もういちど
私に抱かせてくださいな
胸の奥からこみ上げる
切ない甘さはなんでしょう
あかちゃん
あかちゃん
そのまんま
おおきくならなきゃ
いいのにね
おおきくなって
ほしいけど
おおきくならなきゃ
いいのにねぇ
]]>
物語
http://sorasaka.exblog.jp/2105473/
2005-10-31T23:32:05+09:00
2005-10-31T23:31:02+09:00
2005-10-31T23:31:02+09:00
sorasaka
いつか昔に書いた詩
さよならと言って
駆け下りた階段を
オレンジ色の夕陽が
包んでいた放課後
君の足音が追いかけてくる事を
ドキドキしながら
本当は待っていた
素直じゃなかったね
ウソばかりついていたよ
物語は
ハッピーエンドにはならなかった
そう言う終わり方があってもいいなんて
思わなかったの
あの頃の私は
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群青
http://sorasaka.exblog.jp/2105381/
2005-10-31T23:26:12+09:00
2005-11-21T02:31:47+09:00
2005-10-31T23:24:05+09:00
sorasaka
いつか昔に書いた詩
日々を問わず
降り積もる悲しみは
雪のように白くはなく
その色はどちらかというと
限りない群青に暮れていると
私は思う
夜が目を覚ます直前の
あの寂寥感は
一瞬にして肩から滑り落ちてゆく
その時あたりを染める
その色が群青
群青色の悲しみは
永くとどまることはない
朝になれば消えるのだ
あらかたとけてしまうのだ
けれど足元に積み重なる
残雪にも似た群青(かなしみ)は
硬く硬く 踏み固められて
人の歩みを少しずつ
遅くしたりもするのだな
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夜明け
http://sorasaka.exblog.jp/2092166/
2005-10-30T00:00:37+09:00
2005-10-30T00:18:00+09:00
2005-10-29T23:58:35+09:00
sorasaka
降ってきた詩 未完成
生まれたての今日が
呼吸を始める
祝福はいらない
静かに
ひとり
また口を漱ごう
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